「有料の音声合成ソフトを買ってみたいけれど、種類が多すぎて何を選べばいいのか分からない…」
現在はA.I.VOICE / VOICEROID / CeVIO / VOICEPEAKなど、性能も価格も似ているソフトが複数存在しています。どれも一定以上のクオリティを持っているため、違いが分かりにくく、なんとなく有名なものを選んでしまいがちです。
しかし実際には、
- 作りたい動画の種類
- 求める音声の雰囲気
- 編集にかけられる時間
によって、最適なソフトは大きく変わります。
この記事では、各ソフトの特徴・メリット・注意点・収益化の可否までを整理しながら、「自分にはどれが合っているのか」がはっきり分かるように解説していきます。
有料音声合成ソフトの簡易比較表
| ソフト | 自然さ | 調声自由度 | 使いやすさ | 価格帯 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| A.I.VOICE/A.I.VOICE2 | ◎ | △ | ◎ | やや高め | 実況・解説 |
| VOICEROID | ○ | △ | △ | 標準 | ボイロ劇場 |
| CeVIO CS/CeVIO AI | ◎ | ◎ | △ | 安め | 実況・劇場 |
| VOICEPEAK | ○ | ○ | ◎ | 標準 | ナレーター・解説 |
有料音声合成ソフトを選ぶ前に知っておきたいポイント
有料の音声合成ソフトは決して安い買い物ではありません。だからこそ、何となく有名だからという理由だけで選んでしまうと、「思っていた使い方ができなかった」「追加費用が必要だった」と後悔してしまう可能性があります。
実際に有料ソフトを選ぶ際は、無料版との違い・購入形態・収益化の可否といった基本的なポイントを事前に理解しておくことが重要です。これらを押さえておくだけで、自分に合ったソフトを無理なく選べるようになります。
ここでは、有料音声合成ソフトを検討する前に必ず知っておきたい基礎知識を整理していきます。
無料と有料のソフトではどんなところが違う?
有料の音声合成ソフトは無料の音声合成ソフトに比べて
- 作れる音声の質が高い
- 作れる音声の自由度が高い
- より自然な音声になりやすい
といった特徴があります。
より短い時間で質の高い音声を作ることができるため、「もっと動画のクオリティを高くしたい」「もっと短時間で動画を作れるようになりたい」という方は、有料の音声合成ソフトを使うのがおすすめです。
キャラごとに買い切りになっているのが基本

有料の音声合成ソフトには、各ソフトごとにいろいろなキャラクターが用意されています。購入形態はソフトによって差異があるものの、基本的にはキャラクターごとに買い切りの形式になっています。
たとえは「A.I.VOICE2の結月ゆかりを使いたい!」という場合には、「A.I.VOICE2 結月ゆかり」のライセンスのみを購入しインストールを行えばOK。他のキャラクターを追加したい場合には、別途そのキャラクターを購入する必要があります。
ただし、CeVIOシリーズはキャラクターとは別にエディターを使うためのライセンスが必要になります。初回のみは「キャラクターのライセンス+エディターのライセンス」がセットになったスターターセットを購入し、2キャラ目以降はキャラクターのライセンスのみを購入しましょう。
有料ソフト=収益化OKではない
お金を払ってソフトを購入すると「あとは自由に使って良い」と考えてしまう方がいますが、それは間違いです。各ソフトごとに用意されたガイドラインに従って利用しましょう。
また、ほとんどの音声合成ソフトでは「YouTubeで収益化した動画に使う」というような個人の範疇であれば使用を許可しているものがほとんどですが、キャラクターを動画に使う場合にはそのキャラクターのガイドラインにも従う必要があるため注意が必要です。
本記事では各ソフトで作った音声を収益化した動画に使って良いかもまとめているので、分からない方はしっかりチェックしておきましょう。
A.I.VOICE / A.I.VOICE2の特徴と向いている人


A.I.VOICEは株式会社エーアイが開発している、自然なイントネーションが特徴の音声合成ソフトです。
文章に合わせてイントネーションが自動で調節され、人が話すときに近い音声を作ってくれます。例えば「ご視聴ありがとうございました」という文章を読ませる場合、全て繋げた時と、ご視聴の後に読点(、)を入れた場合にはイントネーションが変化します。
これは他のソフトでも起こる変化ですが、A.I.VOICEではその変化がより人間らしくなっており、どちらの音声も違和感を感じない音声になります。
「ご視聴ありがとうございました」
「ご視聴、ありがとうございました」
A.I.VOICE / A.I.VOICE2の違い


A.I.VOICEには「A.I.VOICE」と「A.I.VOICE2」の2つが発売されています。その名の通りA.I.VOICE2はA.I.VOICEの後続となるソフトです。
細かい機能や使用できるキャラクターに違いはありますが、どちらも似た使用感で使うことができます。
音声はどちらも自然に聞こえますが、A.I.VOICE2の方が明確に滑らかです。なるべく人間のような音声を使いたい場合にはA.I.VOICE2、合成音声らしさを残したい場合にはA.I.VOICEと、目指す音声に合わせて選びましょう。
実際に同じ言葉を喋らせて聞き比べてみると、音の滑らかさに違いがあるのが分かります。特に葵の「おい」の部分はかなり違いがありますね。
A.I.VOICEで作った音声
A.I.VOICE2で作った音声
ちなみに、A.I.VOICE2ではA.I.VOICEで購入したキャラクターも使用することができます。以前A.I.VOICEを使っていた方でも移行しやすいです。


音質の高さ・読み上げの自然さが特徴
A.I.VOICEで作った音声は、他のソフトに比べて読み上げ方が自然になるのが大きな特徴です。音声合成ソフトで作った音声には特有のノイズや不自然なつまりが見られる場合が多いですが、A.I.VOICEではその頻度や程度が低いと感じました。
特にA.I.VOICE2ではA.I.VOICEに合った特定の音でのノイズが軽減され、より聞き取りやすい・聞いていてストレスの無い音声を作ることができるようになっています。
機械っぽい音声が苦手、という方でも、A.I.VOICE2の音声なら聞けるという場合もあると思います。
長い文章を喋らせても滑らかに聞こえる
また、入力した時点で正しいアクセントになっていることも多く、調声の必要性が他のソフトに比べて低いです。カタカナを入力した場合には英語よりのアクセントになってしまうことも多いですが、調声の手間が少ない分、短い時間で動画を作ることができます。


A.I.VOICE / A.I.VOICE2を使った動画は収益化はできる?
A.I.VOICEで作った音声を使った動画は収益化しても大丈夫です。詳しくは公式サイトのユースケースを参照してください。
また、動画内にキャラクターの立ち絵を使う場合などには、そのキャラクターのライセンスにも従う必要があります。
A.I.VOICE / A.I.VOICE2がおすすめな人の特徴
A.I.VOICEは以下のような方におすすめの音声合成ソフトです。
- できるだけ人間らしい音声を作りたい
- 動画制作に使う時間を短くしたい
- 難しい操作を行うのが苦手
A.I.VOICEは他のソフトに比べて人間らしいイントネーションの音声が作れるソフトです。特にA.I.VOICE2は音声がより滑らかになり、聞いていて違和感を感じにくくなっています。
また、A.I.VOICEの音声はアクセントとポーズ位置を少し直すだけで、十分な質になることが多いです。一つ一つの音声を作る時間が短くて済むため、動画制作にかかる時間も短くなります。操作しなければいけない部分も少なく済むため、複雑な操作を行うのが苦手という方にもおすすめと言えますね。
A.I.VOICEの注意点・デメリット
上記のようにA.I.VOICEを使えば手軽に質の高い音声を作ることができます。
ですが逆に叫び声のような極端な音声を作るのは難しく、A.I.VOICEで作った動画はインパクトに欠ける動画になることが多いです。大きなリアクションが必要な動画などにはあまり向かない、ということは頭に入れておくと良いでしょう。
またA.I.VOICEではソフト側の判断でポーズが挿入されますが、それが多すぎると感じることがあります。ポーズが多すぎると喋りのテンポが悪くなってしまうため、不要なポーズが入っていないかをしっかりチェックしつつ動画を作りましょう。
VOICEROIDの特徴と向いている人


VOICEROIDはA.I.VOICEの前任となる音声合成ソフトです。YouTubeやニコニコ動画では昔から親しまれており「ボイロ実況」というタグが使われています。
A.I.VOICEと比べると文章をベタ打ちしたときの自然さは劣りますが、それでも十分な品質の音声を手軽につくることができます。
VOICEROIDにはいくつかのシリーズがありますが、「VOICEROID+」「VOICEROID2」の2つが現在は主流です。
合成音声らしい音声が魅力
VOICEROIDは昔ながらの合成音声らしい音声が特徴のソフトです。最近のソフトは「人間らしい音声」が追及されているものが多いですが、VOICEROIDは機械っぽさが残されたソフトになっています。
特に東北きりたんなど、一部のキャラクターはVOICEROID以外のソフトだと別のキャラクターに感じるほど違いがあるため「他のソフトでも同じキャラクターがいるけどあえてVOICEROIDを使う」という選択肢も十分にアリでしょう。
VOICEROIDで作った音声
A.I.VOICEで作った音声
聞き比べてみると、細かい部分が違うのが分かります。
VOICEROIDを使った動画は収益化はできる?
VOICEROIDを使った動画は、収益化することができます。キャラクターを動画内に使う場合には、そのキャラクターのガイドラインに従ってください。
VOICEROID個人向け商用ライセンスにて、商用ライセンスが必要かのユースケースが載っているのでこちらも確認してください。
ただし、「VOICEROID+ 鷹の爪 吉田くん EX」に関しては個人利用のみが認められており、動画サイトに動画をアップすることができません。
個人作品を、私的なウェブサイトや、動画・音声の共有サイトの私的アカウントで公開されるのは問題ありません。
作品内でVOICEROID製品のキャラクターを使用される場合は、各権利者によって方針が異なりますので、「キャラクター使用ガイドライン」や権利者によるキャラクター公式サイトなどをご覧の上、許諾されている範囲で使用してください。
ただし、「VOICEROID+ 鷹の爪 吉田くん EX」は、お客様個人の範囲でご鑑賞いただくことを目的とした製品のため、個人、法人を問わず第三者が閲覧可能な媒体で公開することは認められておりません。
VOICEROID2 結月ゆかり – FAQ
VOICEROIDがおすすめな人の特徴
VOICEROIDは「合成音声らしい音声を使いたい」という方におすすめな音声合成ソフトです。
他のソフトには無い「味」がVOICEROIDの音声にはあるため、昔からボイロ実況を見ているような方に刺さりやすい動画を作ることができます。
ソフトの価格自体はあまり変わらないため、サンプルの音声を聞き比べて自分が気に入った音声のソフトを選ぶと良いでしょう。
VOICEROIDの注意点・デメリット
VOICEROIDは他のソフトに比べるとかなり昔に作られたソフトのため、UIに不便さを感じる場面があります。
特に文章ごとに区切られた入力形式(リスト形式)が用意されていないため「文章の作成→出力」を繰り返すゲーム実況の作成などにはやり辛さを感じる方もいるでしょう。
他にも文章の修正にフレーズ登録が強制されていたり(一度しか使わないような文章でもフレーズ辞書に登録されてしまう)、音声の出力形式に癖があったりと、細かい面で使いにくさを感じました。
CeVIO CS / CeVIO AIの特徴と向いている人


CeVIOはフロンティアワークスが開発した音声合成ソフトです。
声質や抑揚といったパラメーターに加えて感情パラメーター、音素ごとのピッチ・ボリュームを変更することができ、自分の理想の音声を作りこむことができるようになっています。
CeVIO CSとCeVIO AIの違い


CeVIOには「CeVIO Creative Studio(CeVIO CS)」と「CeVIO AI」の2つが用意されています。発売時期としてはCeVIO AIが後で、CeVIO CSの特徴である感情表現の豊かさを引き継いだまま進化したような性能になっています。
登場しているキャラクター数もCeVIO AIの方が多いため、今から購入するならCeVIO AIが良いでしょう。
音声を比較すると、CeVIO CSは空気感のある機械っぽい音声、CeVIO AIはそれに透明感を足したような音声になっています。また、CeVIO AIはより人間らしいイントネーションになっていますね。
以下にそれぞれのソフトで作った音声を載せておくので聞き比べてみてください。「こっちの音が好み!」とはっきり感じる場合には、好みと感じたソフトを購入するのがおすすめです。
デフォルトだとCeVIO AIの音声は大人っぽく感じますね。もちろん子供っぽく調声することも可能です。
CeVIO CSの音声
CeVIO AIの音声
調声の自由度の高さが魅力
CeVIOの最大の特徴は調声の自由度の高さです。他のソフトでは弄ることができない、音素ごとのピッチなどを細かく調節することで、自分の理想の音声を作り上げる事ができます。


声質、抑揚も変更すれば、同じキャラクターでも全く違った音声を作ることが可能です。子供っぽい声、気怠そうな声など、いろいろな声を作れるため、個性のある動画を作ることができます。
子供っぽい声
気怠そうな声
CeVIO CS / CeVIO AIを使った動画は収益化できる?
CeVIOを使った動画は、YouTubeなどで収益化することができます。利用の際には「この動画はCeVIOプロジェクトの「さとうささら」を使用しています。」のように、CeVIOという単語とキャラクター名を表記しておくことが必要です。
動画投稿での利用
個人又は同人サークルで投稿して広告収入を得る場合、無料でご利用頂けます。
音声データやキャラクターの利用について
個人又は同人サークルで有料チャンネルを開設したり、アフィリエイト広告、スーパーチャット等の投げ銭、クリエイター奨励プログラム等の奨励金で収入を得る場合も同様です。
CeVIOのキャラクターである「さとうささら」「すずきつづみ」「タカハシ」の3名は同規約によって収益化した動画での利用が可能になっています。その他のサードパーティー製のキャラクターに関しては、そのキャラクターの利用規約にも従う必要があります。
CeVIO CS / CeVIO AIがおすすめな人の特徴
CeVIOは表情豊かな音声を作りたい方におすすめしたい音声合成ソフトです。他のソフトでは弄ることができないパラメーターを調節することで、自分好みの音声を作ることができます。
音声合成ソフトを使ったゲーム実況はリアクションの薄さがどうしても出てしまいますが、CeVIOを使えばそれをある程度緩和することが可能です。
実況にインパクトが欲しい、寸劇をやらせたいなど、音声にメリハリが欲しい方は是非CeVIOを検討してみてください。
CeVIOを使えば叫び声のような極端な音声も作ることができます。
叫び声
CeVIOの注意点・デメリット
CeVIOは上記の通り感情表現が豊かな音声が作れるソフトですが、その分、一つの音声を作るのに時間がかかるというデメリットがあります。
特に使い始めたばかりの頃はソフトの操作に慣れていないため「理想の音声を作るのに10分かかった」なんてことも珍しくありません。短い時間で動画を量産したい、という方には向いていない点には注意しましょう。
単語のイントネーションが正しくないことも多く、細かく音声を作りこまない場合でも調声にかかる時間は多くなりがち。イントネーションの修正に慣れないうちは煩わしさを感じるかもしれません。
コツをつかめば非常に楽しいソフトですが、それまでに時間が少し必要でした。
VOICEPEAKの特徴と向いている人


VOICEPEAKは株式会社AHSが開発した音声合成ソフトです。
シンプルなUIで誰でも簡単に使うことができるので、初めて音声合成ソフトを触る方でもあまり躓くことなく使うことができます。
また、いろいろなキャラクターが登場している他「VOICEPEAK 商用可能 ナレーターシリーズ」も用意されており、いろいろな用途に使うことができるのも特徴です。
VOICEPEAKで作った音声
ナレーションから実況動画まで、幅広く使える


VOICEPEAKの音声は使いやすく万能といった印象。ベタ打ちでも聞き取りやすい音声を簡単に作ることができるので、幅広い用途に使うことができます。
感情パラメーターやピッチを使えば、普段とは全く違う音声を作ることも可能。また、音声のイントネーションや音の長さもある程度弄ることができ、より感情のこもった音声を作ることもできるようになっています。
ゲーム実況の途中でリアクションを取らせたいという場合にも、簡単に音声を作ることができるでしょう。
極端な値は設定できないようになっているので、CeVIOシリーズほど遊び心のある音は作れない点には注意が必要です。
VOICEPEAKを使った動画は収益化できる?
VOICEPEAKを使った動画は問題なく収益化することができます。動画にキャラクターを使う場合には、各キャラクターのガイドラインにも従ってください。
VOICEPEAK キャラクター製品シリーズ 個人利用許諾範囲
動画などへの広告掲載(アフィリエイト行為) 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇
また、「VOICEPEAK 商用可能 ナレーターシリーズ」はより広い範囲での利用が可能になっています。動画投稿以外にも、いろいろな用途で音声合成ソフトを使いたいという方はこちらも検討してみると良いでしょう。
VOICEPEAKがおすすめな人の特徴
VOICEPEAKは以下のような方におすすめです。
- 音声合成ソフトを初めて使う
- ベタ打ちで質の高い音声を作りたい
- ある程度の自由度も欲しい
VOICEPEAKは難しい操作に慣れていない、音声合成ソフトを初めて使うような方におすすめなソフトです。UIが分かりやすくまとまっており、実際に音声を作るときにもあまり迷わずに操作することができます。
また、ベタ打ちでもかなり質の高い音声を作ることができるので「音声をあまり作りこまない」という方は短時間で動画を作ることができます。
イントネーションや長さを変更できるため、普段とは違う音声を作りたい場合でも問題なく理想の音声を作ることができます。ただし、調整できる値の幅があまり多くないこと、理想の音声に近づけるためには慣れが必要なことは覚えておきましょう。
VOICEPEAKの注意点・デメリット
VOICEPEAKはUIがシンプルなのが特徴ですが、それは使える機能が少ないということでもあります。UIのシンプルさは初心者の方にとってはメリットですが、音声合成ソフトを使い慣れている方からすると機能の物足りなさを感じることも。
特に「新しいブロックをワンクリックで作れない」「特定のブロックの音声を最初から再生したいときに手間取る」という2点は、自分で使っていても煩わしさを感じました。
ブロックの音声の再生にはショートカット(Ctrl+B)が用意されているので「少し面倒だな」と感じる程度ですが、ブロックの追加はボタンもショートカットもなく、「ブロックを選択してEnterキーを押す」という操作をする必要があります。
どんなソフトにも不満を感じる点は出てきますが、機能のシンプルさを優先しているVOICEPEAKではその不満を感じやすいです。
【目的別】おすすめの有料音声合成ソフト
有料音声合成ソフトはどれも高品質ですが、「どれが一番優れているか」という基準で選ぶのはあまりおすすめできません。なぜなら、音声合成ソフトは作りたい動画の種類によって最適解が変わるからです。
実況動画なのか、ナレーション中心の解説動画なのか、それともキャラクター同士の掛け合いを楽しむ劇場動画なのか。用途によって重視すべきポイントはまったく異なります。操作のしやすさが重要な場合もあれば、感情表現の豊かさやキャラクター性が決め手になることもあります。
ここでは「目的別」におすすめの有料音声合成ソフトを整理しました。自分が作りたい動画のスタイルを思い浮かべながら、最適なソフトがどれなのかを考えてみてください。
実況動画を作りたい人向け
実況動画を作る際には「動画のカット編集を行いながら随時音声を挿入する」という作り方になります。そのため文章単体を手間なく入力・出力ができるA.I.VOICEシリーズ・CeVIOシリーズを購入するのがおすすめです。
この2つはリスト形式での入力を行うことができるほか、文章単体での再生機能・文章単体の出力機能があり編集をスムーズに進めることができます。
A.I.VOICEシリーズ・CeVIOシリーズは実況動画を作る上でのストレスが少ないです。
ナレーション・解説動画向け
ナレーション・解説動画のように「事前に喋る内容をまとめた台本を作る」ような動画を作る場合には、文章をまとめてコピペしてから音声の調声を始めることになります。
そのためコピペした後に編集がしやすく、ベタ打ちでもある程度の質の音声が作れるA.I.VOICE・VOICEPEAKがおすすめです。
特にVOICEPEAKは辞書登録周りが優秀で、読み方が違う単語をその場で辞書登録でき、即座にすべての文章に反映してくれます。文章をそのままコピペすると1つのブロックにまとまってしまうので、テキストファイルからインポートする必要がある点には注意しましょう。
A.I.VOICE2のエディターは辞書登録周りに癖があり、解説動画向けとは感じませんでした。慣れの部分もあるかもしれませんが個人的にはA.I.VOICE1がおすすめです。
演劇・劇場動画向け
演劇・劇場動画はどんな雰囲気の動画を作りたいかによっておすすめのソフトが変わります。
しっかりと感情のこもった動画を作りたいなら感情表現が豊かなCeVIOシリーズ、昔ながらの雰囲気を出したいならVOICEROIDがおすすめです。
演劇・劇場動画は複数のキャラクターを使う場合が多いため、キャラクターを購入する場合の価格も考慮する必要があります。その点CeVIOシリーズはすべてのキャラクターが1万円以下とお財布に優しいのも嬉しいポイントです。
キャラクターを基準に選んでもOK
ここまで各用途ごとにおすすめのソフトを紹介してきましたが、使いたいキャラクターが既に決まっているならそのキャラクターが登場しているソフトを購入しましょう。
「使いたいキャラクターを使う」というのは動画制作のモチベーションに直結します。動画制作を長く楽しむためにも「使ってみたい!」という気持ちを優先するのがおすすめです。
