- A.I.VOICEってどんなソフトなんだろう?
- VOICEROIDと何が違うの?
- A.I.VOICEを使った動画って収益化できる?
この記事ではA.I.VOICEについて、どんなソフトなのか・VOICEROIDとの違いなどについてまとめました。
この記事を読めば「A.I.VOICEが自分の求めるソフトなのか」が分かります。
音声合成ソフトが欲しいけどどれを買おうか悩んでいる、そんな方は是非参考にしてください。
A.I.VOICEの特徴
A.I.VOICEは株式会社エーアイが販売している音声合成ソフトです。
有名な音声合成ソフト「VOICEROID」の後継に当たるソフトで、「結月ゆかり」「琴葉 茜・葵」など、人気なキャラクターも登場しています。
VOICEROIDに比べてイントネーションの正確さやポーズ位置の正確さが向上しており、ベタ打ちしただけでも自然な日本語を話してくれるようになりました。
VOICEROID2と比較しても、発音の修正回数は目に見えて減りました
価格は13,000円前後。
「ちょっと買うのに勇気がいるなぁ・・・」といった価格ですが、一部キャラクターには「特別収録ボイス」が付属してます。実質2キャラを扱うことができるので価格に見合った対価を得ることができるでしょう。
ちなみに、結月ゆかりには「結月ゆかり 雫」が付属しています。おまけのような印象を受ける特別収録ボイスですが、これだけでも十分に動画を作れるような仕上がりになっています。幼いゆかりさんが可愛いと、とても評判が良いですよ。
VOICEROID実況でお馴染みの声がパワーアップ!
中○生という新しいボイス結月ゆかり雫も付いて装いも新たに新登場しました。
VOICEROID2の結月ゆかりよりよりクリアに扱いやすくなりましたが、基本的なUIや扱い方はVOICEROID2の時とほぼ変わらないのでVOICEROID2を持っている方は簡単に移行できると思います。通常の結月ゆかりはVOICEROID2の時と同じく喜怒哀の感情が付きこれらもほんの少しだけ聞き取りやすく改良されています。
特筆すべきはなんといってもパッケージ右側の結月ゆかり雫。
元々の18歳である現在から五年前の13歳と言う姿とそれに相応しいたどたどしいボイスで調整が少しピーキー気味ながらめちゃくちゃ可愛い!この手の音声ソフトを購入したらまずやる「自分の名前を読み上げさせる」を雫ちゃんでやると世界が変わります。実況などで見ていて興味が湧いたらぜひ買ってみてください
A.I.VOICE 結月ゆかり
VOICEROIDシリーズとの違い
VOICEROIDシリーズとの大きな違いは使用されているエンジンです。VOICEROIDではAITalk4というエンジンが使われていたのに対して、A.I.VOICEではAITalk5というエンジンが使われています。
AITalk5は「日本語解析能力」が向上しているため、VOICEROIDに比べて自然な読み方をしてくれるようになりました。文章の流れから適切な位置にポーズを入れてくれるため、句読点を打たなくても聞きやすい音声を作成することが可能です。
ソフトのUI自体は大きく変わっていません。
今までVOICEROIDを使っていた方でもスムーズに移行できます。
その他、ソフトの性能面で様々な機能が追加されています。個人的に大きな変更点だと思った変更点を紹介していきます。
- ボイスフュージョン機能の追加
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ボイスフュージョン機能は「別のキャラクターの喋り方を真似させることができる」という機能。例えば、「琴葉茜」のような喋り方の「結月ゆかり」といった表現ができるようになりました。別のキャラとして使う・ネタとして真似させるなど、工夫次第でいろんな使い方ができます。
- 音声効果の限界拡大
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VOICEROIDよりも話速、声の高さ、抑揚といった音声効果パラメータの設定可能な値の範囲が増えました。表現の幅が広くなったので純粋に性能が上がったと言えるでしょう。
- 入力方法を「テキスト」「リスト」から選択できるように
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VOICEROIDでは「テキスト」方式でしか入力することができず、不便に感じることもありました。A.I.VOICEでは、解説動画など喋る文章が決まっている場合には「テキスト」を、ゲーム実況など場面に合わせて喋る言葉を決めていく場合には「リスト」を使うことによって、より動画が作りやすくなります。
A.I.VOICEとVOICEROID、どっちを選べば良い?
基本的にA.I.VOICEを選んでおけば問題ありません。
A.I.VOICEはVOICEROIDをベースとして、より使いやすくなるように改良されたソフトです。
音声合成ソフトは動画投稿目的で購入する方が多いと思いますが、ソフトの使い勝手は動画投稿のモチベーションに直結します。イントネーションを修正する回数が少なくて済むA.I.VOICEは動画投稿目的で使うにはうってつけのソフトと言えるでしょう。
もちろん「どうしてもコストを下げなければいけない」という方はVOICEROIDシリーズも選択肢に入ります。自分が何を重要視するのかによって選ぶと良いでしょう。
AITalk5について
余談ですが、「AITalk5」では「DNN(ディープニューラルネットワーク)」と呼ばれる技術を用いて適切な発音を作り出す機能が組み込まれています。
DNNはいわゆる「AI」と呼ばれるものの1つで、この技術を使うことによってとても滑らかな喋り声を作ることができるのですが、A.I.VOICEではこの技術は使われていません。
(中略)
うるし:いえ、DNNを使うと、今までの結月ゆかりと異なる音声になってしまう可能性があったので、ここではやってないんです。いいか、悪いかではなく、それは違う、と。だから、使っているのはコーパスを使った従来と同じ波形接続の方ですね。ただ、将来的にDNN版のゆかりがあっても面白いだろうな、とは思っています。
栗田:今回の結月ゆかりでは、収録音声を大きく増やしているので、その面においても品質向上が図れています。
A.I.VOICE 結月ゆかりは、VOICEROIDと何が同じで、何が違うのか?VOCALOMAKETSに聞いてみた
開発者によれば、DNNを使ってしまうと今までの結月ゆかりと違うものが出来てしまうため避けた、とのことです。
A.I.VOICEのキャラクター一覧
A.I.VOICEでは現在下記のキャラクターが登場しています。
A.I.VOICEを使って、動画の収益化はできる?
音声合成ソフトを購入する上で気になるのは「収益化した動画に使ってもいいのか」ということではないでしょうか。YouTubeやニコニコ動画などで動画を投稿し、収入を得てみたいと考えている方も多いはず。
ここからはA.I.VOICEの収益化の可否についてまとめていきます。
収益化の可否は「音声データ」と「キャラクター」それぞれにガイドラインが用意されています。
音声データのみを使用する場合には音声データのガイドラインにのみ従えば良いですが、音声データとキャラクターの両方を動画に使用する場合には両方のガイドラインを確認して従う必要があります。
A.I.VOICEの収益化の可否
音声データ | キャラクター | |
---|---|---|
結月ゆかり・紲星あかり | ||
琴葉茜・琴葉葵 | ||
伊織弓鶴 | ||
A.I.VOICE アナウンス部 | ||
羽ノ華 | ||
タンゲコトエ | クレジット表記が必要 | |
式狼縁・式大元 | ||
RIA | クレジットの表記が必要 | |
レプリボイス 足立レイ | ||
GUMI | 別途使用許諾が必要 | |
来果 | 公式イラスト使用時は クレジット表記が必要 | |
結月ゆかり 凪 アペンド版 | ||
紲星あかり 萌 アペンド版 | ||
咲ちゃん | 明らかな商用利用でなければOK | |
青山龍星 | ||
紡乃世詞音(つのせことね) | ||
若穂みのり | ||
ZOLA Project | 商用利用は許諾が必要 | |
栗田まろん | ||
夜語トバリ |
A.I.VOICEは、音声データの利用のみなら特に制限なく収益化できます。ガイドラインが緩いところもA.I.VOICEの魅力の1つといえますね。
動画にキャラクターを登場させる場合には、各キャラクターのガイドラインも確認しましょう。