YouTubeでゆっくり実況やボイスロイド実況を見ていると、「これなら声とか録音する必要無いし自分でも作れそう」なんて思ったことがあるのではないかと思います。
ただ、今まで触ったこともない音声合成ソフトを使って動画を作る方法なんて分かりませんよね。
今回は「音声合成ソフトを使って動画を投稿するまでの流れ」を1から10までまとめてみました。
この記事は「YouTubeで音声合成ソフトを使った動画を投稿して、ゆくゆくは収益化を目指したい」という方に向けた記事です。かなり細かく解説しているので、もっとライトに考えている方は飛ばし飛ばし読んでも大丈夫かと思います。
事前準備

動画を作るためにはいろいろと準備する必要があります。具体的にはこんな感じ。
- YouTubeで収益化するまでの道のりを知る
- どんなジャンルで動画を作るのかを考える
- チャンネルの戦略を考える
- 動画を作るのに使う音声合成ソフトを選ぶ
- 動画編集ソフトを選ぶ
- その他、必要な物を揃える
めちゃくちゃ多い。
ジャンルの選定とかチャンネルの戦略とか必要?と思うかもしれませんが、効率的に収益化を目指す上では絶対に必要です。ちゃんとやっていないと、後で後悔することになります。(最悪チャンネル作り直しになります)
収益化までの道のりを知る

そもそもYouTubeで収益化をするためには何が必要かを知っているでしょうか?これに関してはいろいろな方が記事にしているので、もう知っているなんて方も多いかもしれませんね。
YouTubeで収益化をするためには以下の2つの条件を満たす必要があります。
- チャンネル登録者数1000人
- チャンネルの総再生時間4000時間
なんだ、チャンネル登録者数1000人でいいんだ。簡単じゃん。
なんて思ったでしょうか。そう思った方は要注意です。
普通にYouTubeを使っているだけでは気がつきませんが、チャンネル登録者が1000人を超えているチャンネルは本当に少ないです。
試しに適当なワードでYouTubeで検索をかけて、アップロード日を「今日」、並び替えを「アップロード日」とかにしてみてください。ほとんど再生されていないような動画がごろごろしているはずです。
こうならないために、事前に戦略を練ってから取り組む必要があるわけです。
YouTubeで取り組むジャンルを決める
YouTubeでどんな動画を作っていきたいか、既に決まっていますか?中には「自分はこんな動画を作っていきたい」と決めているジャンルがあるかもしれません。
ただ、収益化を考えるなら人気なジャンルを選んだほうが圧倒的に有利ということは頭に入れておく必要があります。あまりニッチなジャンルを選ぶのは避けたいですね。
音声合成ソフトを使う動画ジャンルだと、ゲーム実況やゆっくり解説、2chスレのまとめなどが人気。特にゲーム実況はファンが多いので、個人的にはここから始めてみるのが良いんじゃないかと思います。
趣味で動画を作るならどんなジャンルでも問題ないです。楽しんだもん勝ち。
チャンネルの戦略を考える

どうやって収益化できるまでチャンネルを伸ばすか、どうやって再生数を増やすかを事前に考えておきましょう。
実はYouTubeのチャンネルを運営していく方法は1つではありません。
- 動画の質を下げて投稿本数を上げる
- 動画の質を高めて本数を少なくする
- ショート動画を中心に登校する
などなど、ジャンルやあなたの使える時間、どのくらいの期間で収益化を目指したいかによって戦略を変えていく必要があります。
ただ、これに関してはどんな動画を作るのかによって正解が変わるので「こうするのが絶対正しい!」とは言えません。(逆にそんなこと言ってる人がいたら要注意)
どんな戦略にもメリット・デメリットがあるので、そういったことを踏まえて練りましょう。
各戦略のメリット・デメリットについては別の記事で詳しく解説します。
動画を作るのに使う音声合成ソフトを選ぶ
音声合成ソフトにもいろいろな物があります。無料でずっと使えるもの、収益化するのにはライセンスが必要になるもの、有料のソフトなどなど・・・。
もし使いたいキャラクターがいるのなら、それを優先するのがおすすめです。好きなキャラを喋らせるのはモチベーションの向上にもつながります。
誰を使えば良いのか分からない、という場合は、とりあえずゆっくり、A.I.VOICE、VOICEVOX辺りがおすすめ。これらのソフトはかなり扱いやすく、初心者でも簡単に動画が作れます。
収益化することも考えると、商用利用しても大丈夫なソフトの中から選ばなければいけません。各ソフトが収益化しても大丈夫かは下の記事でまとめているので参考にしてください。

動画編集ソフトを選ぶ

動画を作るためには動画編集ソフトを入手する必要があります。
動画編集ソフトにはいろいろな物がありますが、音声合成ソフトを使う場合にはおすすめのものが限られてきます。
おすすめなのは無料ソフトのゆっくりムービーメーカー4・AviUtl、有料ソフトのRecotte Studio。特にこだわりが無ければ無料のもので十分作れます。
ゆっくりムービーメーカー4は、その名の通りゆっくり実況に特化した動画編集ソフトです。1つのソフト内で音声の作成もできるのでかなり効率よく動画を作れます。また、ゆっくり以外のソフトとも連携しているので、幅広く使えます。
AviUtlは無料の動画編集ソフトの中でもトップクラスに人気のソフト。スクリプトやプラグインでソフト自体を自由にカスタマイズできるのが魅力です。デフォルトでは使いづらさMaxなのでプラグインの追加は必須。
各ソフトの細かな解説はこっちの記事でしてます。AviUtlはそのうち追記します。

動画編集ソフトと聞くと高いお金がかかるイメージがあるかも知れませんが、簡単な動画なら無料のソフトでも問題なく作れます。
ただ、プロが作るような演出を入れたいなら、有料のソフトが必要。AviUtlでもたぶんできるけど、時間がめっちゃかかります。
その他、必要な物を揃える
どんな動画を作るのかによっては、他にも必要な物があるかもしれません。カメラ・録画ソフトなど、必要になるものを事前に考えておきましょう。
まぁこれは必要になってから買うのでも全然遅くないので、ある程度把握しておけば大丈夫だと思います。
動画を作る
準備ができたらさっそく動画を作っていきましょう。動画はだいたいこんな手順で作ります。
- 映像を撮影する
- セリフを考える
- 音声を作成する
- 動画を編集する
1つめの映像の撮影と2つ目のセリフの作成は順番が変わることもあります。映像が元で、それにリアクションをするような動画は撮影が先、言いたいことが既にまとまっている場合はセリフが先ですね。
前者はゲーム実況、後者は解説動画だと思ってくれて大丈夫です。
セリフを後付けする場合
ゲーム実況など、セリフを後付けにする場合はまず撮影から行います。
撮影は基本的に自然体で大丈夫です。カメラワークなどを気を付けると視聴者が見やすい動画を作りやすくなりますが、それは経験を積んでいけば自然と身に着くはず。
後付けの場合は撮影の後がとても大変です。
まずは撮影した映像から使うシーンを決め、動画の構成を固めていきます。
撮影時間が長ければ長いほど確認の時間が長くなりますが、ここで手を抜くと行き当たりばったりで編集することになるので、面白い動画を作るためには必須の作業なんじゃないかと思います。ちなみに、スプラトゥーンのように「1試合だけ動画にする」という場合はこの工程がかなり楽できます。マイクラとかは超大変。
大体動画にする箇所が決まったら、カット編集とセリフの作成を同時に行っていきます。セリフの長さによってカットの場所が変わるので、ここは同時進行で行うのが楽。動画編集ソフトと音声合成ソフトを同時に使うことになるので、最初は操作に手間取るかもしれません。
セリフを最初に決める場合
解説動画など、しゃべらせたい内容が決まっている場合には、まずはセリフから作っていきます。
セリフを作るときは、どうすれば視聴者に伝わりやすくなるかを常に考えましょう。動画を作るようになって改めて実感したんですが、人に伝わるように文章を作るのって結構難しいです。これ伝わりづらいかな?と思ったら、他の言い回しができないかを考えてみたり、セリフを一度キャラクターに読んでもらったりすると良いでしょう。
文字数の目安は10分の動画で4200文字くらい。これは喋らせるスピードによってまちまちなので、参考程度にしてください。私の場合は4200文字前後で10分になることが多いです。
セリフを作り終わったら、動画を作るのに必要な映像素材を用意します。動画によっては映像ではなく、画像を主に使う場合もあるかもしれませんね。
必要な素材が用意できたら、あとはこれらを組み合わせて編集するだけです。
動画を投稿する
動画ができたら、いよいよYouTubeに動画を投稿します。投稿する時にはこれらのことを考えなければいけません。
- 動画のサムネイル
- 動画のタイトル
- 概要欄
初めて動画を作るとこの時点ですでに満身創痍だと思いますが、この工程で手を抜くと全て水の泡です。自分の頑張りを無駄にしないためにももうひと頑張りしましょう。
動画のサムネイルを作る
動画のサムネイルは超重要です。視聴者達は、まずサムネイルを見てから動画を見るかを判断します。
いくらクオリティの高い動画を作っても、サムネイルがクリックされなかったら伸びません。よくサムネイルを適当に作っている人がいますが、サムネイルを適当に作る=動画を伸ばす気が無いと言っても過言ではないと肝に銘じておきましょう。頑張って作った動画を多くの人に見てもらうためにも、サムネイルは手を抜かずに作ってください。
では、どうすればクリックされる良いサムネを作れるのでしょうか?
これも一概には言えませんが、確実なのは自分がサムネイルを見てクリックした動画のサムネイルを参考にすること。そんな動画が無いか、一度履歴を漁ってみてください。
そのサムネイルが
- どんな構図なのか
- 使われているフォントは何か
- 書かれている文字の内容
- 文字にある縁どりの色は何か
- 文字の大きさはどうか
などなど・・・あらゆる点をまとめてみましょう。
特に、文字のフォントはサムネイルと切っても切れない縁にあります。いろいろなフォントを知り、場面に合わせて使い分けるのが良いサムネイルを作る第一歩といってもよいでしょう。
動画のタイトルを考える
動画のタイトルもサムネイルほどではありませんが重要です。
個人的には、視聴者の目を引くためにあるのがサムネイル、再生するかを迷っている人を後押しするのがタイトルだと思っています。あなたが動画を見る時も、まずサムネイル→次にタイトルを読んで再生するかを決める、という方は多いのではないでしょうか。
なので、タイトルは視聴者が再生しようと思うものにする必要があります。
- 視聴するメリットをはっきり伝える(~が分かるなど)
- より動画の内容が気になる言葉を使う(言葉に一致したサムネでないと効果が薄い)
- 動画の内容を簡潔に伝える(動画の内容の需要が高いほど有効)
など、いろんな手法があります。
巷には「数字や記号を入れる」「マイナスの言葉を入れる」などの、テクニックを初心者に紹介している人もいますが、それは慣れてきてからで遅くありません。
まずは「タイトルを読んで視聴者が見ようと思えるか」を意識してタイトルをつけてみてください。
概要欄を整える
動画を投稿するときに編集できる概要欄。ここには自分が必要だと思うことを書いておきましょう。
自分の場合は
- チャンネルの紹介
- 動画内で使っている素材のクレジット
- その他注意事項
などを書くことが多いです。
YouTubeの場合、概要欄のほとんどは視聴者が「もっと見る」をクリックしないと表示されません。重要なことは1行目に書いておくと読まれやすいです。
チャンネルの紹介を入れる場合は簡潔に。2文くらいで済ませておきましょう。長すぎると読んでもらえないし嫌がられます。
まとめ
今回は音声合成ソフトを使った動画をYouTubeに投稿するまでの手順を解説しました。
この記事で、YouTubeで動画を投稿するまでの流れがなんとなく分かってもらえれば幸いです。
音声合成ソフトを使った動画は、ほかの動画に比べて時間がかかりやすいです。事前準備を怠ると後悔することが多いので、面倒でもチャンネルの方向性や戦略を練ってから始めることをおすすめします。