CeVIO AIを買ったはいいけど、何をしていいのか分からない
初めて音声合成ソフトを触る方には、このような方も多いのではないでしょうか。
今回からCeVIO AI講座トーク編ということで、CeVIO AIのトークについて初心者が抑えておくべきポイントや使い方を解説していきます。
- CeVIO AIを買ったばかりで、どこから手を付けて良いのか分からない
- CeVIO AIについて効率よく学びたい
こんな方は是非参考にしてみてください。

今回は初回ということでCeVIO AIの基本的な使い方を解説していきます。
もうすでにある程度慣れたよ、という方は読み飛ばしてもらっても問題ないですよ。
各部位の名称
まずはCeVIO AIの各部位がどんな名前なのかを確認していきます。今後はここで紹介する名称を使うことになるので、今のうちに覚えておくと講座内容がスムーズに理解できるようになります。


- トラック
現在作成されているトラックの一覧が表示されています。 - タイムライン
どのセリフがどのタイミングで再生されるのかを視覚的に見ることができます。また、タイムライン上のセリフをドラック&ドロップすることで簡単にタイミングを変更できます。 - ルーラー
ルーラーをクリックすると再生を開始したいポジションに移動できます。ダブルクリックですぐに再生することも可能です。 - トランスポート
各ボタンを押すことでタイムラインを操作することができます。 - セリフリスト
現在作成されているセリフの一覧です。ダブルクリックすることによって入力・編集ができます。 - コンディションコントロール
コンディションの各パラメーターの値を変えることができます。 - 感情コントロール
感情の各パラメーターの値を変えることができます。 - 音素グラフ
現在選択されているセリフの音素グラフが表示されます。アクセント・ピッチ・ボリュームの3つのグラフがあります。
キャラクターの喋らせ方


CeVIO AIでは、セリフリストに文章を入力し、再生ボタンを押すだけで簡単にキャラクターを喋らせることができます。
セリフリストの入力したい場所を2回クリックすると入力状態になるので、喋らせたい文章を入力してください。(クリック1回目で選択状態、クリック2回目で入力状態)既に入力した文章を編集したい場合も同様です。
文章を入力し終えたら、コンディションコントロールの上にある再生ボタンをクリックすると、音声を視聴することが可能です。自動視聴がオンになっている場合は文章を入力し終えた時点で自動で再生されます。
キャラクターをうまく喋らせることができたでしょうか?
あれ?ちょっとここのイントネーションおかしいな・・・



こんな場合はイントネーションを調整してみましょう!
イントネーションの調整


イントネーションは音素グラフで簡単に変えることができます。
音素グラフには「イントネーション」「ピッチ」「ボリューム」の3つの項目があり、デフォルトではイントネーションが表示されています。



今回はイントネーションを調整するのでそのままでそのままで大丈夫です!
イントネーションはモーラ(発音がカタカナで表示されたもの)の集まりで表現されます。このモーラを上下することでイントネーションを調整できます。イントネーションを変更した箇所は接続している線が黄色くなります。
まずは自由にモーラを動かし、どのようにイントネーションが変わるのかを試すところから慣れていきましょう。イントネーションを調整するコツやピッチ、ボリュームについては次回掘り下げていきます。
トラックの追加


CeVIO AIではタイムラインを使うことでセリフのタイミングなどを調整しながら音声を作ることができます。



トラックを追加すれば複数キャラを扱う時でもタイムラインがみやすくなりますよ。
トラックを使いするには、トラックが表示されている場所で右クリックをして「トラックの追加」を選択するか、トラックの上の「+ボタン」をクリックしましょう。
追加するトラックを選ぶ画面が表示されるので、追加したいキャラクターを選択しましょう。CeVIO AIではオーディオファイルもタイムラインに配置することができます。オーディオファイルを追加する場合は、この手順でオーディオファイルを選択しましょう。
トラックを追加するとタイムライン上に追加したトラックが表示されます。
まずは簡単な音声動画を作ってみよう
タイムラインをうまく使えばCeVIO AIだけでも簡単な音声動画を作ることができます。
まずはキャラクターを喋らせてBGMを付けるだけの動画でも良いので、1つ作品を作ってみましょう。1分ほどの動画を作るだけでも初心者の方にはとても良い経験になるはずです。
音声ができたらWAVファイルに出力しておきましょう。画面上のファイル→エクスポート→ミックスダウンWAV書き出しですべてのトラックを出力することができます。
今回のまとめ
今回は第一回ということでCeVIO AIの基礎の基礎を解説しました。
CeVIO AIではセリフを入力する→音声を調整する→音声を出力するという一連の流れで動画を作っていきます。
今回は各工程をざっくり解説しましたが、次回からはもっと深く掘り下げつつ解説していきます。